The Autobiography of Malcolm X

The Autobiography of Malcolm X
The Autobiography of Malcolm X
著者:Malcolm X
発表年:1965
オススメ度:★★★★★
英語難易度:★★★★
読了日:2018.10.22

あらすじ

黒人に対する人種差別と闘った活動家、マルコムXの自伝。

私の感想、レビュー

色々な方が薦めているこの作品、この度、初めて読みまして、感想は、素晴らしかった!の一言です。

「brainwashing」という言葉が頻繁に出てきたのが印象的で、当時のアメリカ国内や黒人に、限ったことではなく、歴史を見ても、人類はずっと、一部の人間が、暴力や洗脳を使って、自分たちの都合の良いように、民衆を支配しているんだなあと、改めて思いました。

ちなみに、私は、本を読んでいて、覚えておきたい文章が出てきたら、「自分の好きな名言集」のようなものを作って、書き留めているのですが、本書は、一冊でこれだけ多く、以下のような、覚えておきたい文章が出てきたのは、なかなか無く、箴言の宝庫でした。(他にも、たくさんあるのですが、きつい言葉も多いので笑、ここに引用させていただくのは控えたいと思います)

if you want something, you had better make some noise.

it was the beginning of a very important lesson in life - that anytime you find someone more successful than you are, especially when you're both engaged in the same business - you know they're doing something that you aren't.

In order to get something you had to look as though you already had something.

I realized how very dangerous it is for people to hold any human being in such esteem, especially to consider anyone some sort of “divinely guided” and “protected” person.

BM dealing with WM who put our eyes out, now he condemns us because we cannot see.

ただ、英語は、結構、難しく、日本人には馴染みのないスラングや、難しい単語、また、地名や人名や組織の名前なども、たくさん出てくるので、当時の歴史に詳しくないと、ネイティヴですら、何のことか分からない所も多々あると思います。

例えば、私が読んだ版の、317ページで、「hustler」の使うスラングを、同じ英語ネイティヴが理解できない、といったシーンがあり、ネイティヴでも、その世界を知らなければ、スラングなどは、理解できないこともあるというのが、英語学習的な観点から面白かったです。

ちなみに、この作品は、事実とは違う所があるという指摘もされているようなのですが、重要なノンフィクション作品ランキングのようなもので上位に入る常連で、アメリカの「Amazon.com」の「100 Books to Read in a Lifetime」にも入っています。

一部の人間の都合で作り上げられた社会の常識に、ほとんどの人たちは、簡単に言いなりになる中で、洗脳や同調圧力に屈しない、彼の生き様が本当にかっこよくて、色々な意味で、勉強になる、素晴らしい本でした!