Darkness at Noon

Darkness At Noon
Darkness At Noon
著者:Arthur Koestler
発表年:1940
オススメ度:★★★★
英語難易度:★★★
読了日:2019.06.06

あらすじ

舞台は、社会主義革命が起きた後の、とある国家。
「The Party」の元幹部、Nicholas Salmanovich Rubashovは、国家への反逆罪で投獄され、尋問を受け、政府の都合の良いように、負のレッテルを貼られ、裁かれていく・・・。

私の感想、レビュー

(Daphne Hardy訳)(1940)

本作、ケストラーの「真昼の暗黒」は、「英語で書かれた20世紀最高の小説ベスト100」や「デヴィッド・ボウイ推薦図書100冊」などにも選ばれている、非常に有名な作品です。

「単に小説として」読んだ感想は、「面白かった!」です。

ネタバレになってしまうといけないのであまり詳しく書くのは控えますが、特に、中盤、ドストエフスキーの「罪と罰」の話なんかも出てきて、RubashovとIvanovが議論するシーンは、惹き込まれました!

ただ、「単に小説として以上のこと」を考えると、何とも気の滅入ることで、小説の中でも、残酷な話が多々出てきます。

英語に関してですが、所々、難しい単語は出てくるものの、英検1級の1次試験にギリギリ合格できるくらいの実力があれば、辞書なしで十分楽しめると思います。

この作品は、ケストラーは、最初、ドイツ語で執筆したそうなのですが、その書き上げた最初の原稿は紛失してしまい、Daphne Hardyが翻訳した英語版が、出版されたとのことで、私が読んだのは、また、世の中で一番有名なのは、どうもこのバージョンのようです。

ただ、ケストラー自身も、英語で書き直した?とか、2015年に紛失したと思われていたオリジナルのドイツ語バージョンが発見され、2018年に「Sonnenfinsternis」として出版されているようで、ちょっとややこしい経緯があるようです。

繰り返しになりますが、「単に小説として以上のこと」を考えると、本当に恐ろしいのですが、単に小説としては、出てくる政治思想が興味深く、心理描写も素晴らしくて、とっても面白かったです!

ちなみに、「tap code」は、なぜ25文字?と思ったら、「C」と「K」は一緒にするそうです。