例解 現代英語冠詞事典

例解 現代英語冠詞事典

レベル

上級

概要

その名の通り、英語の冠詞事典です。
冠詞の使い方が、色々な状況に応じて場合分けされて載っています。
たとえば、「theをとる固有名詞(砂漠、荒野、高原、森林)」とか、「theをとらない施設(刑務所、駅/空港、娯楽施設)」といった具合に、場合分けされて載っています。

その冠詞の使い方の説明文、英語の例文、括弧内に例文の和訳、と言った順に解説が書かれています。

長所

長所はやはり、冠詞の使い方を体系的にまとめてあることで、私は世の中の冠詞に関する全ての本に目を通したわけではありませんが、本屋などで英語の参考書をみたり、Amazonなどで、色々探してみても、本書より詳しいものは、見た事がありません。

また、例文が豊富な事も長所です。
ただ単に、「こういう場合には冠詞はこうなる」と日本語の説明がされているだけでなく、しっかり例文をたくさん使って、丁寧に説明してくれるので、分かりやすいです。

短所

特に短所が見当たらないくらい素晴らしい出来だと思いますが、あえていえば、ちょっと説明の言い回しが堅いことでしょうか。
ただ、そこまでではありませんし、特に気にならないと思います。

向いてる人

・非ネイティヴで、英文を書く機会のある人

向いてない人

・冠詞の使い方が完璧に身に付いている人

私の感想

私は、英文エッセイを書くのが大好きで、自分でもよく英文を書くのですが、一番悩むのが冠詞です。
可算名詞か、不可算名詞かが分かれば、まだ書きやすかったりしますが、単語や語義によっては、可算にも不可算にもなる時もあり、どっちにしていいか分からないことがあります。

また、一般のことをいう場合に、「a + 単数形」にするべきなのか、冠詞を付けずに「複数形」にするべきなのか、「the + 単数形」にするべきなのかも、非常に難しく、いまだにさっぱりです。
これは、一緒に使う単語によって変わってくると思うので、本書のように、パターン別に場合分けして、解説付きで、冠詞の使い方が載っているものは、非常に参考になります。

ネイティヴですら、冠詞のルールを何故そうなるのかしっかり説明できる人は少ないと思います。
ネイティヴは、自分の頭に入っている「パターン」で、冠詞の使い方が感覚的に身についているのだと思います。

ですので、私達非ネイティヴにとって一番なのが、同じように、冠詞の使い方の全パターンを例文で感覚的に身につけてしまうことだと思います。
なので、本書のように、例文がたくさん出てくることは、自分の頭の中にも、「冠詞の使い方のパターン」を作る事が出来て、とても有用です。

そう思っていたので、私は、当初、本書を何度も通読して、全ての例文を覚えてやろうと思っていたのですが、数が多く、内容も高度なので、取り組む前から、あきらめてしまいました笑
なので、本書は買ってから、ペラペラめくっただけで、たまにしか参照していませんでした。
英検1級の2次試験に合格した前後くらいの時期に買ったのですが、当時は、まだ自分の実力不足で、本書についていけなかったからです。

ですが、アンチ・バベルの塔の3ターン目に入った現在(2011年4月)は、少しずつですが、1年前や2年前と比べると、実力が伸びてきていると思うので、これからは自分がエッセイを書く時に、冠詞の使い方に疑問が出たら、積極的に本書で確認して行きたいと思っています。
ただ、私は、これから一生をかけて英語を勉強して行くつもりなので、焦らず、マイペースに、本書と共に冠詞の使い方をマスターして行きたいと思っています。

効果的な使い方

本書の通読、全例文の暗記が最も効果的だと思います。
しかし、かなりハードだと思います笑
実際に、私も、上で書きました通り、本書を通読しようとして、挫折しました笑
ただ、それは私の実力不足が原因なので、「英検1級程度なら楽に合格出来るけど冠詞はまだ完璧に使えない」くらいのレベルの方には、本書の通読や、全例文の暗記は、かなり効果があるはずです。

472ページ(5ページ〜477ページ)あって、多めに見積もって1ページに15個の例文が載っているとすると、472×15で、7080個の例文が収録されている事になります。
これを、自分でボイスレコーダーに吹きこんで聞きまくったり、音読しまくったりすれば、相当実力がある人でも、かなり大変だとは思いますが、身に付けるのに不可能ではない量です。

1日300文ずつ音読すれば、24日で、1ターン終わります。
1年で、約15ターン出来ますので、2,3年で、大体覚えられると思います。

1日200文ずつ音読すれば、36日で、1ターン終わります。
1年で、約10ターン出来ますので、3,4年で、ある程度は覚えられます。

また、自分で英文を書く時の参照用としても使えます。
私は、これから当分は、そういう使い方をしていくつもりです。

マスターすると?

冠詞の使い方が身に付きます。

最後に

日本人にとって、冠詞の使い方は、最も難しいものの一つだと思いますので、英文を書く機会のある方や、これから英語と長い付き合いになりそうな方で、冠詞の使い方を完全にマスターしてなければ、もっておいて損はない事典です。

例解 現代英語冠詞事典