Pros and Cons: A Debater's Handbook

Pros & Cons: The Debaters Handbook, 18th Edn

レベル

英検1級以上

概要

その名の通り、各社会問題のトピックごとに、賛成派と反対派(Pros and Cons)の意見が理由付きで書かれている意見集です。

本の内容は、Editorial Team、Foreword、Preface、How to Debate、本編です。
本編はA〜Hまでに分かれていて、それぞれ、

[A] Philosophical / Political Theory
[B] Constitutional / Governance
[C] Politics and Economics: National
[D] Politics and Economics: International
[E] Moral and Religious
[F] Education, Culture and Sport
[G] Law and Crime
[H] Health, Science and Technology

です。
[C]の、「National」というのは、イギリスの本なので、イギリス国内のことを指しています。
ただ、[D]の「International」以外は、イギリス国内のことを基準にしていることが多いです。

長所

長所は、まず、トピックが豊富なことです。
今、数えてみましたが、私のカウントミスがなければ、130トピックあります。
英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニングと比べると、少ないですが、それでも、イギリス国内特有の問題のように、本書にしか載っていないトピックもありますし、トピック数は豊富だと思います。

また、賛否の意見のレベルが高いことも長所です。
もともと、イギリスの本で、英語ネイティヴのためのディベートの本なので、どんなトピックでも、このレベルで、ディベートが出来たら、ネイティヴ並みの上級者と言ってもいいと思いますし、ネイティヴ並みを目指すにしても、目標の一つに出来るものです。
ただ、英検1級のエッセイやスピーチに関しては、ここまでのレベルで出来なくても、十分高得点はもらえます。

また、「How to Debate」に、キーアイディア集としてのノートの作り方や、ディベート時の注意点などが載っていて、これも参考になります。

短所

短所は、これといって見当たらないくらい素晴らしい出来だと思います。
あえて言えば、CDが付いていたらもっと良かったということでしょうか。
130ものトピックのレベルの高い賛否両論の意見集を、CDと一緒に何度も音読できたら、移動中や寝る前などに何度も繰り返し聞くことが出来たら、英検1級のエッセイ対策、2次試験スピーチ対策として、かなり効果的であることは、簡単に想像できると思います。
それだけに、CDが付いていないことが残念です。

あとは、これはもともとイギリスの本で、日本のことは想定に入れていないので、短所とはいえないかもしれませんが、日本特有の問題は載っていませんので、日本人が使う場合には、短所となりえるかもしれません。

向いてる人

・エッセイ、スピーチ、ディベートのトピック集、賛否の意見集が欲しい人
・英検1級、国連英検1級対策がしたい人

向いてない人

・まったくの初心者の人

私の感想

この教材は、私のお気に入りの教材のひとつで、今もエッセイを書いたりしているときに、愛用しています。
意見のレベルが高くて、私も、いまだにこのレベルでは、エッセイが書けないので、本書のレベルでエッセイが書けるようになることが、当面の目標でもあります。
それが出来る様になったら、今度は本書のレベルでスピーチが出来る様になる事、それも出来る様になったら、今度は本書のレベルでディベートが出来るようになることが目標です。
こんな感じで、英検1級レベルの人でも、長く愛用できる内容のものです。

また、普通に読み物としても非常に優れていると思います。
ある程度、英語力のある方が(一回、洋書を読めば、その内容を自分で英語で発信できるくらいレベルの方)、本書を読めば、それだけで、エッセイライティング、スピーチ力、ディベート力が、かなり上がると思います。

効果的な使い方

本書は、色々な使い方が出来ると思います。

・エッセイライティングの参考資料として
・キーアイディア集として
・スピーチの原稿の資料として
・英検1級2次試験のスピーチのQ&Aの資料として
・ディベートの資料として
・読み物として

などなど、ご自身が、自分の好みによって使い分けるのが、一番効果的な使い方だと思います。

マスターすると?

本当の意味で「マスター」出来れば、ネイティヴ並みのエッセイライティング力、スピーチ力、ディベート力が身につきます。

最後に

本書は、英検1級や国連英検を目指されている方、また、それ以上のレベルを目指している方で、英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニングだけでは、物足りないという方には必須の教材です。

Pros & Cons: The Debaters Handbook, 18th Edn