英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

レベル

英検1級以上

概要

その名の通り、英語で意見を論理的に述べる事が出来るようになるための、ディベートやスピーチの本です。
本の構成は、はじめに、本編、参考文献で、本編は全部で7章で、概要は下記の物です。

第1章の「なぜ、今アーギュメント[ディベート]力が重要なのか」では、主に、「論理的思考」の重要性の解説。
第2章の「ワンランクUPの論理的スピーキングトレーニング」では、簡単な質問に論理的に答えるトレーニングの例と解説。
第3章の「論理性を鍛えてアーギュメント力ワンランクUP!」では、してはいけないアーギュメントの例と解説。
第4章の「論理的スピーキング力ワンランクUPの表現集!」では、エッセイやスピーチ、ディベートに使える表現集のまとめ。
第5章の「ワンランクUP アーギュメント実践トレーニング」では、それぞれの分野の社会問題のトピックについて、そのトピックの背景知識と賛否両方の意見、それに対する反論、スピーチ、ディベートのポイントなどが詳しくまとまっています。
第6章の「アーギュメントに強くなるためのキーアイディア集」では、エッセイやスピーチ、ディベートなどに使える、キーアイディア集のまとめです。
第7章の「ディスカッションの社会問題トピックを分析!」では、エッセイや、スピーチ、ディベートなどに使える社会問題のトピック集です。

長所

とにかく内容が素晴らしいです。
植田一三先生の本の中でも最高傑作だと思います!
私は、本書のおかげで、英検1級のエッセイの点数が20点以上になり、2次試験にも合格できました。

第1章の、「論理的思考」の解説も、今まで日本人的発想で生きてきた方には、英語を話すにあたってのみならず、英語圏の方とコミュニケーションを取るにあたって、非常に参考になるものです。
第2章、第3章では、英語のスピーチやディベートの基礎というかエッセンスが、例題を使って分かりやすく解説されています。
第4章の表現集も、エッセイやスピーチの原稿を書く時などに、役立ちます。
第5章の、社会問題のトピックについての具体的な説明や背景知識、スピーチの詳しい解説も、これからエッセイを書いたり、スピーチの原稿を書いたり、ディベートの方針として非常に参考になります。
第6章のキーアイディア集も、第7章のトピック集も、勉強のネタとして量も豊富で役に立ちます。

短所

これと言った短所が無いと思うくらい素晴らしい内容だと思います。
もちろん、考え方は人それぞれなので、短所だと感じられる部分があるという方もいると思いますが、私は個人的には思いつきません。

向いてる人

・英検1級、国連英検などの、エッセイやスピーチ対策がしたい人

向いてない人

・全くの初心者の人

私の感想

本書は、私の大量に持っている英語教材の中でも、大好きな物の一つで、英検1級のエッセイ対策として購入した2008年以降、この本のトピック集のトピックのエッセイを書いたり、表現集を参考にしたり、エッセイを書き終えてから、してはいけないアーギュメントの例で、自分のエッセイのまずい所はないか確認したりと、いまだに、愛用しています。
この本で、学習を始めてから、英検1級のエッセイも、14点から22点まで、スコアが伸びました。
また、本書のトピック集のトピックでスピーチの原稿をたくさん書いて、音読しまくったことが、社会問題の知識が全くなかった私にとって、英検1級の2次試験突破のカギになったと確信しています。
このサイトの、英検1級対策シリーズの大半は、本書を参考にして作ったものです。

また、本書と出会ってから、「英文エッセイを書く」という新しい趣味が出来ました。
私は、とにかく本書が大好きです。
今も、常に机の上においているくらいです。

また、「勉強」としてだけでなくて、単純に「論理的思考」についての読み物として楽しめます。
特に、
@ ethos
A pathos
B logos
についての解説は面白く、この事を知ってから、人の話を客観的に聞けるようにもなって人の話を聞くのが楽しくなりました。
「あ、今この人は「ethos」に基づいて話しているんだな」とか、人の話を全体的に見られるようになったのが楽しいです。

例えば「電車の中で化粧をするのはけしからん!」というのは、「ethos」に基づいていると思いますし、「電車の中で化粧をして何が悪い!」というのは「logos」に基づいていると思います。
あくまで一般論ですが、日本人の年配の方には、この「ethos」を重んじる方が多く、若い方は「logos」を重んじる方が多いと思います。
日本の世の中をこういう視点で見てみると面白いですね。
英語のスピーチやディベートでは、「logos」が重要ですが、普段の生活では、私は個人的には、3つとも重要だと思いますので、「日本人の心」や「人としての情」といった、「ethos」「pathos」の2つも「論理的思考」と同様に大切にしていきたいと思っています。
上の電車の中の化粧の例でも、ディベートの場合は別ですが、日常生活では、どちらが良いとか悪いとかいう問題ではなく、お互いに尊重し合えて共存できると一番平和だと思います。

効果的な使い方

本書は、人によって、使い方がかなり分かれてくると思いますが、日頃から、ニュースや新聞などを読んで、社会問題の知識が十分にある人は、エッセイの型を身につけてから、本書の解説を読むだけで、英検1級対策は十分だと思いますし、それが一番効果的だと思います。

私と同じように、社会問題の知識が乏しくて、ニュースをみたり新聞を読んだりする受信的な勉強が苦手な人は、本書のトピック集のトピックのエッセイをスピーチ原稿として、たくさん書いて、それを何度も音読するのが効果的です。
実際に私も、この方法で、英検1級に合格する事が出来ました。

また、「論理的思考」についての読み物としても楽しめますし、表現集、キーアイディア集、トピック集が充実しているので、それらを目当てに購入されても十分に価値があります。

マスターすると?

英文エッセイ、英文スピーチ、ディベートの基礎が身に付きます。

最後に

本書は、英検1級や国連英検を目指される方には必須だと思います。
値段も手ごろですし、オススメです!

英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング