英文解釈教室

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レベル

中級〜上級

概要

全15のチャプターからなる、英文読解の参考書です。

チャプター1:主語と動詞
チャプター2:目的補語
チャプター3:that節
チャプター4:what節
チャプター5:倒置形
チャプター6:同格構文
チャプター7:it...that...
チャプター8:意味上の主語
チャプター9:関係詞
チャプター10:修飾語の位置(1)
チャプター11:修飾語の位置(2)
チャプター12:比較の一般問題
チャプター13:比較の特殊問題
チャプター14:共通関係
チャプター15:挿入の諸形式

以上が、全15のチャプターの見出しで、あとは、本編とは別に、小冊子が付いており、これには、例題の全文日本語訳とINDEX(索引)が載っています。

長所

英文を読み解く力が付く事が一番の長所です。
この本のはしがきにも載っていますが、個々の短文、基本文法は理解できても、「様々な要素を持つ短文が複雑に絡み合った長文」となると、理解度が一気に下がるということは、多くの人に見られる事だと思います。
(私もそうで、それを克服するために本書を購入しました)
そこで、本書は、そういった複雑な文章を、丁寧に、正確に、読み解いていく力を付けてくれるもので、良書中の良書です!

また、文法の例外について取り扱っている事も、長所です。
例外のないルールは無いとよく言われるように、英文法にも例外がありますが、この「例外」に関して、詳しく解説してくれている参考書は、あまり多くないように思います。
ですが、本書は、文法の例外(倒置、省略、語句の挿入など)が、たっぷりページ数を割いて、詳しい解説と共に、書いてあるので、とても為になります。

中級者くらいの人が、「そろそろ、洋書を読もう!」と取り組むと、すぐに、「どうも一筋縄ではいかない」とか、「いままで習った基礎だけでは、英文を完璧に理解する事は出来ないようだ」ということに気付くと思います。
認識語彙や、慣れの問題もありますが、そういう方が、「読解のトレーニング」として、まず取り組むべきことは、「様々な要素を持つ短文が複雑に絡み合った長文を読み解く力を付ける事」と「文法の例外を学ぶ事」だと思います。
本書は、この二つをしっかりカバーしてくれるので、基礎を終えてペーパーバックを読む力を付けたい人や、さらに読解力に磨きをかけたい人などに必須ともいえるものです。

さすがは、初版が1977年に発行されてから、1997年に改訂版が発行され、いまなお売れ続けている名著だと思います。

短所

不必要に例文や解説の言い回しが固い印象を受けました。
ただ、教養レベルの高い人にとっては、固い言い回しでも何ともなく、私の教養レベルがまだまだ未熟だから、そう思っただけかもしれませんので、これが短所になるかどうかは、読み手によると思いますが、少なくとも、私は、そう感じました。

「もっと分かりやすい言い方がいくらでもあるはずなのに、何でわざわざこんな言い方をするんだろう?」とか「もっと、とっつきやすい例文が他にもあったはずなのに、なんでわざわざこんな固い例文を選んだんだろう?」と思った個所がいくつもありました。

ですので、固い言い回しや、固い例文が苦手な方にとっては、短所になるかもしれませんが、と同時に、それは自分の実力アップのチャンスとも取れますので、短所でもあって長所にもなると思います。
ほかにも、少し固い言い回しをしている参考書はたくさんありますので、そういったものに慣れる練習にもなります。

また、もともとは大学受験用の教材ですので、すこし「お勉強」っぽい事も、そういうのが苦手な方にとっては、短所かもしれません。
私は、「もっとペーパーバックを楽しめるようになりたい!!」「もっと英語力を高めたい!!」という気持ちが強いので、全く苦になりませんでしたが、あまりそうは思わない方が、義務的に取り組むとなると、あまり楽にものに出来る内容ではないかもしれません。
そういう方は、書籍の教材よりは、すこし高価になってしまいますが、楽しく取り組める工夫がしてある、PCソフトや、通信講座などに取り組まれると良いと思います。

向いてる人

・読解力を高めたい中級者以上の人

向いてない人

・全くの初心者の人

私の感想

私は、洋書を読んでいて、自分の読解力不足が気にかかるようになり、読解力をあげて、さらに洋書を楽しめるようになりたいと思ったので、ずっと前から気になっていた本書を購入しました。
2011年の05月21日に、この教材に取り組み始めて、2011年の06月02日に、1ターン目を読み終えました。
その感想は、「最高!!」「大好き!!」です笑
いままで、曖昧にしてきた、倒置、省略、語句の挿入、同格表現など、より理解が深まり、まだたった1ターン読んだだけですが、早くも上達の実感があり、ペーパーバックも前より遥かに正確に読めるようになってきました。

例外ばかりではなく、英文を読む上での基本的な心構えも、一から復習出来て、本当に本書は素晴らしいの一言です!
まだ、現時点では(2011年6月現在)、1ターン読んだだけですので、これから、あと最低9ターンは繰り返して、本書の内容をしっかりと自分の物にしたいと思っています。
そうすれば、さらなる実力アップが期待できるからです。

1ターン読んでだけでも、学びが深まり、今まで間違った解釈をしていた所、曖昧にしていた所、まったく理解できなかった所などが、理解できるようになり、非常に為になりました。
これからも、繰り返しターンを重ねて、必ずマスターしたい素晴らしい内容です!!

著者の伊藤和夫先生は、もう亡くなっていますが、私は、伊藤先生の書いてくれた参考書たちから、どれほどの学びを得たか分かりませんので、この場を持って、感謝の気持ちを伝えたいです。

効果的な使い方

本書は、初心者の方には、少し内容が難しすぎるかもしれません。
正しい発音の習得、瞬間英作文第3ステージを終えたくらいの中級者の方が、本書と同じ著者のビジュアル英文解釈シリーズを終えて、そのあとに取り組むと、一番効率的だと思います。
本書が、ある程度の実力がある人を対象としているのに対し、ビジュアル英文解釈シリーズのほうは、本書より易しく、本当に基礎から学べるので、そのほうが学習がスムーズに運ぶと思います。
ですので、私も、そうしましたが、あまり読解に自信のない方は、先に、ビジュアル英文解釈シリーズに取り組まれる事をオススメします。

私が、読解用に取り組んだのは、ビジュアル英文解釈シリーズと本書だけですが、中級くらいになってから、この3冊に真剣に取り組んで、しっかり内容をマスターすれば、「様々な要素からなる短文が構成する長文を読む事」に関しては、それだけで十分かもしれません。
現に私は、読解に関しては、ビジュアル英文解釈シリーズに1ターン取り組んだだけで、英検1級もパス出来ましたし、最近、本書を1ターン終えただけで、ペーパーバックが昔よりもさらに読みやすくなってきましたので、他の学習との相乗効果も、もちろんありますが、「読解」に関していえば、とりあえず、この3冊に取り組む事が、まずやるべきことだと思います。
そのくらい、クオリティーの高い教材です。

取り組む回数ですが、本書のあとがきにも書かれているように、たった一度読んだだけでは、その教材を本当の意味で自分の物にすることは、なかなかできませんので、最低5〜10ターンくらいは、繰り返し取り組みたいところですし、そうする価値が十分にある教材で、決して損はないどころか、人によっては、計り知れない効果が期待できます。

マスターすると?

長文を正確に読み解く力がつきます。

最後に

「TOEICの読解問題のスコアを大幅にアップさせたい!」
「英検1級の読解問題のスコアを上げたい!」
「ペーパーバックをもっと楽しめるようになりたい!」
という方にオススメです!

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