American Accent Training

American Accent Training

レベル

発音(アクセント)中級

概要

その名の通り、アメリカの標準アクセントの練習教材です。
本は、序章と13のチャプター、レビュー、そして、中国、日本、スペイン、インド、ロシア、フランス、ドイツ、韓国の各々の国の人へのアドバイスと、解答集、索引という構成です。

内容は、
序章では、アクセントについて著者の考え
チャプター1〜13では、イントネーションの付け方、リズム、リエゾン、アメリカ英語の特徴的な音などの解説や練習問題
レビューでは13のチャプターのおさらい
172ページから193ページまでは、それぞれの国の人へのアドバイス
(日本語を母国語とする人へのアドバイスは177〜180ページです。)
解答集では、チャプターとレビューでの練習問題の解答
となっています。

IPA(International Phonetic Alphabet 国際音声学会が定めた正式な発音記号)は、使われておらず、アメリカの教材でよく見かけるような、独自の記号が代わりに使われています。
アメリカ人用の外国語教材ではIPAではなく、独自の記号がよく使われています。

長所

この教材も長所はやはりCDですね!
CD5枚つきで、約3,000円は安いと思います。
また、ところどころ改訂されたところが抜けてるものの、本文もほぼ全てCDに収録されていますので、聞くだけで学習ができる所も長所です。

アメリカの標準アクセントの練習をするには、最適の教材です。
リズム、リエゾン、イントネーション、アメリカ英語の特徴的な音が、これ1冊で全て練習できます。
このCDを、何度も練習すれば、自分の口をアメリカの標準アクセントに慣れさす事が出来ると思います。

また、量が多いので、量を求める人にとっては長所だと思います。
ただこれは、もう少し量を少なく本質的な部分だけにまとめて欲しいと思う人にとっては、短所にもなりえます。

短所

短所は、毎日練習するには、ちょっと単調かつ量が多い事です。
CDは5枚で、約7時間15分もあり、毎日1ターンするにはきつすぎる分量です。
もう少し、本質的な部分だけにまとめてほしかったと思いました。
ただ、上にも書きましたが、これは量を求める人には長所でもあります。

私自身は、何度かこの教材に取り組みましたが、量が多くて、練習問題も退屈に感じてしまい、途中で飽きてしまいした。

あと、本が大きいので、ちょっと使いにくいと思いました。
TOEICの公式問題集と同じくらいの大きさです。
なんで海外の本は、大きさがバラバラで、しかも大きいんだろうと思います笑
また、いつも思う事ですが、日本製品に比べて、海外の製品は、梱包などが雑に感じます。
ただ、これは短所と言うよりは、世界ではこれが普通で、日本製品の質が高すぎると言うほうが正しいと思います。

また、舌の動かし方の解説が図と共に載っている音もありますが、英語の個々の音全ての発音の仕方が丁寧に載っているわけではないので、個々の正しい発音をまったく知らない初心者の方は、最初からこの本だけだと不十分です。

向いてる人

・アメリカの標準アクセントを身につけたい人
・単調なトレーニングが得意な人

向いてない人

・アメリカの標準アクセントがすでに身についている人
・アメリカの標準アクセントを身につけたいとは思わない人
・単調なトレーニングが苦手な人

私の感想

私は、最初は徹底的に、この教材を練習しようと思ったのですが、単調かつ量が多い事から、途中で飽きてしまいました笑
ただ、すべてに目を通して、この教材に書かれている事を意識しながら、アンチ・バベルの塔の音読をしています。
その結果、この教材を読む前よりも、読んだ後のほうが、発音しやすくなったことは確かです。

私の経験から、理論さえ分かれば、あとは練習のみで、必ずしも、この教材の練習問題で身につける必要はなく、自分がいま取り組んでいる教材を、この教材に書かれている事を意識して音読しても効果は得らると言えます。

私にとって、この本で一番ためになったのは、アメリカ人は、唇を大きく動かして発音するのではなく、喉を使って発音していると書いてあったところです。
それから、喉を意識して音読するようになってから、かなり発音しやすくなりました。
また、リスニングの時も、話してる人の喉の音も意識して聞くようになってから、かなり聞き取りやすくなりました。
それまで意識されてなかった人は、喉を意識すると、今までは気付かなかった感覚的な発見があると思います。

効果的な使い方

単調なトレーニングが得意な方は、この教材を徹底的にマスターすれば、かなりの効果が期待できます。
幼少期を過ぎてから英語を学び始めた日本人にとっては、イギリス英語のアクセントの方が、口や舌が楽だと、私は個人的に感じています。
そして、アメリカの標準アクセントのほうが、幼少期を過ぎてから英語を学び始めた日本人にとっては発音しにくいと思います。
よって、イギリス英語のアクセントではなく、どうしても、アメリカ英語のアクセントを身につけたいのなら、練習量が重要になってきますので、単調なトレーニングが得意な方で、アメリカの標準アクセントを身につけたければ、この教材は量が多い点も含めて最適だと思います。

イギリスとアメリカは両方とも本当に魅力的な国で、イギリス発音でいくか、アメリカ発音でいくか迷いますよね!
最終的には、自分の好みで決められるといいと思います。
ちなみに、私は、将来ハワイやフロリダキーズに住んでみたいという思いがあるので、アメリカ発音で話す事に決めています。

また、単調なトレーニングが苦手な方で、でもアメリカの標準アクセントを身につけたい方は、この本に書いてある舌の動かし方などの理論に目を通してから、自分が音読するときに、そのことを意識して取り組んで、上手く発音できなかったり、気になるところがあれば、この教材に再度、目を通したり、ちょっとCDを聞いてみたりするだけでも、効果があります。

それか、自分の苦手な音だけ、取り出して練習するのも良いと思います。
アメリカの標準アクセントの一番の特徴は、「t」「d」の音の変化と、語尾の「r」だと思います。
(「t」「d」が日本語の「ら行」のようになる場合がある事と、「t」「d」の次に「l」や「n」が来ると「t」や「d」の音が弱くなる事と、語尾の「r」がはっきり発音される事)
なので、例えば、waiting、little、written、laterなどの音だけを練習するのも効果があります。

マスターすると?

アメリカの標準アクセントの基礎が身に付きます。

最後に

アメリカ人の著者が書いた本なので、幼少期を過ぎてから英語を身に付けた日本人が書いた本よりも、アメリカの標準アクセントという側面に限れば、信憑性が高いと思いますし、値段もそんなに高価ではないので、アメリカのアクセントに興味がある方なら、買っておいて損はないと思います。

American Accent Training