The Thirteen Problems

The Thirteen Problems (Miss Marple) (Miss Marple Series)
The Thirteen Problems
著者:Agatha Christie
発表年:1932
オススメ度:★★★★
英語難易度:★★★
読了日:2017.11.16

あらすじ

全13話収録、ミス・マープル物の短編集。

最初の6話は、ミス・マープルの家に集まった、五人の人物、Raymond West(ミス・マープルの甥で作家)、Joyce Lemprière(画家)、Sir Henry Clithering(元ロンドン警視総監)、Dr Pender(牧師)、Mr Petherick(弁護士)が、毎週火曜日に、ミス・マープル邸に集まり、それぞれ、自分だけが結末を知っているミステリーを語り、残りの皆で謎解きをする「火曜クラブ」編。

次の6話は、「火曜クラブ」編から数年が経ったある日、Sir Henryが招かれた晩餐会で、主人の、Colonel Arthur Bantry、その妻、Dolly、美人女優の、Jane Helier、医者の、Lloyd、大佐の友人の、George Pritchard、そして、ミス・マープルの、計6人が、夜中まで、それぞれ、自分の周りに起きたミステリーを語る「バントリー邸の晩餐会」編。

最後の話は、ある日、Sir Henryが、ミス・マープルの助言を受け、近頃、話題になっている事件の捜査に乗り出す、前の2編とは独立した話。

私の感想、レビュー

この作品は、初めて読みましたが、とても楽しめました!
どの話も面白いのですが、私は、特に、ポーの怪奇小説を思わせるような内容の「The Idol House of Astarte」が、一番面白かったです。

前書きで、「ポアロのほうが、長編に向いているのに対し、ミス・マープルは、短編向き」と、クリスティ本人が言っている通り、ミス・マープルは、短編の方が面白いかもしれません。(私は、ミス・マープル物の長編は、まだ、「スリーピング・マーダー」しか読んでいませんが笑)

英語に関しては、少しだけ、難しい単語も出てきますが、全体的に易しく、また、一つの話が、20ページ弱で終わるという、短めの作品なので読みやすく、英検準1級くらいの実力があれば、辞書なしで十分楽しめると思います。

(もちろん、ページの大きさや、字の大きさ、余白や行間の幅などによって、ページ数は、変わってくると思いますが、私は、今回、Kindle Fire HD 8で、フォントは、Georgia、テキストサイズは、2番目に小さいもの、余白と行間は、小で、読みました。)

so many people seem to me not to be either bad or good, but simply, you know, very silly.

ちなみに、これが、私にとって13番目のクリスティの作品で、タイトルが「The Thirteen Problems」とは!笑
もちろん、この場合は偶然ですが笑、こんな偶然に見えるようなことが、事件の推理などでは、実は大事だったりして・・・笑

ただ、この作品は、もちろん謎解き的な面白さもありますが、どちらかというと、「謎解き」というより「人間観察」といった感じで、生涯田舎暮らしの世間知らずな?おばあちゃんが、他の誰よりも、速く正確に、事の真相を見抜いてしまうところが、何とも爽快です♪

事件の調査がずっと続くような長編とは違って、1話20ページ弱の短編集ですので、長々とした推理小説が苦手な人でも、気軽に楽しめて、ファンはもちろん、これから、アガサ・クリスティの作品を読んでみようと思っている人にも、最初に手に取るのに最適な作品だとおもいます。