The Picture of Dorian Gray

Picture of Dorian Gray (Wordsworth Classics) The Picture of Dorian Gray (English Edition)
The Picture of Dorian Gray
著者:Oscar Wilde
発表年:1890
オススメ度:★★★★★
英語難易度:★★★
読了日:2015.07.20

あらすじ

舞台は、19世紀のイングランド、とある夏の日。
画家、Basil Hallwardは、美青年、Dorian Grayの肖像画を完成させようとしていた。
そこへ、Dorianがやって来て、Basilの友人で、快楽主義者の、Henry卿と初めて知り合い、Dorianは、彼の言葉に深く影響されていく。
中でも、自分の若さと美しさが、次第に失われていくものであることを自覚させられると、Dorianは、絵の方が老いていき、自分は若いままであればいいのにと、願うが・・・

私の感想、レビュー

オスカー・ワイルドの残した、唯一の長編小説「ドリアン・グレイの肖像」、この度、初めて読みましたが、本当に、文句のつけようがなく、素晴らしいの一言で、評価は、星5点(★★★★★)満点です!

まず、ストーリーが本当に面白くて、特に後半は、続きが気になり、一気に読んでしまいました。
長編小説と言っても、200ページちょっとしかないので、退屈なシーンがほとんどなくて、軽く読んでしまえる量だったことも、よかったのかもしれません。

Conscience and cowardice are really the same things

I never approve, or disapprove, of anything now. It is an absurd attitude to take towards life. We are not sent into the world to air our moral prejudices.

Modern morality consists in accepting the standard of one's age. I consider that for any man of culture to accept the standard of his age is a form of the grossest immorality.

Good resolutions are useless attempts to interfere with scientific laws. Their origin is pure vanity. Their result is absolutely nil. They give us, now and then, some of those luxurious sterile emotions that have a certain charm for the weak.

Conscience makes egotists of us all.

The things one feels absolutely certain about are never true. That is the fatality of faith, and the lesson of romance.

The books that the world calls immoral are books that show the world its own shame. That is all.

その発想は、「ん?」と思うこともありますが笑、同調圧力に惑わされずに、体制が自分たちにとって都合の良いように民衆を操るための、常識という名の洗脳が、嘘であることを見抜き、本当のことをズバズバと言う、ヘンリー卿というキャラクターが、非常に魅力的で、上記のような彼の発言は、一生覚えておきたい、素晴らしい名言の宝庫です。

英語に関してですが、そんなに難しくはありません。
これまで、私は、オスカー・ワイルドの英語は、読んだことがなく、100年以上も前の作品なので、かなり難しいんだろうなあと、かまえていたのですが、読んでみたら、意外と読みやすくて、びっくりしました。

シェイクスピアの作品に出てくる登場人物、ローマ皇帝などの歴史上の人物、楽器や宝石や香水やつづれ織りなどに関する、固有名詞が、多々出てきて、背景知識がないと、完璧には理解できない部分や、所々、難しい単語もありますが、英語自体は、読みやすく、英検準1級くらいの実力があれば、辞書なしでも、十分楽しめるのではないかと思います。

ネタバレになってしまうといけないので、あまり書けませんが、とにかく、ストーリーが面白く、ヘンリー卿の、ウィットの効いた切り返しや、物事の本質を見抜いたセリフの数々が、本当に魅力的で、オスカー・ワイルドは天才としか言いようがない、最高の小説の一つだと思います!