Slaughterhouse-Five

Slaughterhouse-Five: A Novel (Modern Library 100 Best Novels)
Slaughterhouse-Five
著者:Kurt Vonnegut
発表年:1969
オススメ度:★★★★
英語難易度:★★★
読了日:2017.04.14

あらすじ

主人公は、戦後、ニューヨークに住む眼科医、Billy Pilgrim。
彼は、ある時から、意識が、過去や未来、時間のあちこちに飛び、次は、人生のどの場面が現れるか分からない。
子供時代から、結婚式当日、戦後の今、宇宙人に誘拐された時の話、そして、戦時中、捕虜として、ドレスデンの爆撃を受けた経験。
時系列がバラバラに語られる、奇想天外なストーリー。

私の感想、レビュー

本作「スローターハウス5」は、ヴォネガット自身が、戦時中、広島の原爆よりも多くの死者を出した、ドレスデン爆撃に遭遇した経験を、小説にしたもので、自身もこの作品に、「Aプラス」の評価を付けている(AプラスからDまで)、彼の代表作です。

読んでいて、「ピエロの赤い鼻」という映画の冒頭で引用されている、この言葉を思い出しました。

La dérision en toutes choses est l'ultime défi au malheur. By Sébastien Japrisot
笑いは最強の武器だ。

英語は、ところどころ、難しい単語が出てくるのですが、英検1級くらいの実力があれば、辞書なしで、十分楽しめると思います。

重いテーマなのですが、ユーモラスな文体のためか、あまり悲壮感が無く、本当に「笑いは最強の武器」という感じで、なんだか、励まされるような作品です。

特に、作中に頻出する「So it goes」というセリフは、一見投げやりに聞こえますが、ある意味、これほど力強い言葉も、なかなか無いように思います。

他にも、トラルファマドール星人が語る幸福論?や、ニーバーの祈り(Serenity Prayer)など、覚えておきたいセリフがたくさん出てくる、素晴らしい小説だと思います♪