Nineteen Eighty-Four

Nineteen eighty-four (1984) (English Edition)
Nineteen Eighty-Four
著者:George Orwell
発表年:1949
オススメ度:★★★★
英語難易度:★★★
読了日:2014.12.22

あらすじ

「BIG BROTHER IS WATCHING YOU」

1984年、核戦争後、世界は、Oceania、Eurasia、Eastasia、の三大国に分かれ、国同士は、常に戦争中。
そんな世界で、39歳の主人公、Winston Smithは、常に、独裁者に、監視され、ありとあらゆる自由が奪われ、全てが規制された全体主義国家「Oceania」の「Ministry of Truth」に勤める。
そこでは、日々、Oceania政府「The Party」にとって都合の悪いものは書き換えられ、過去は消し去られていく。
前々から、政府や党へ、疑問を感じていた、Winstonは、ある女性との出会いから、禁止された行為に身を染めていき・・・

私の感想、レビュー

何とも、暗く重い作品でしたが、素晴らしかったです!

政府が、「2足す2は5である」といえば、2足す2は5である、
体制にとって都合の悪い人間は、「悪」「恥」のレッテルを貼ってから、抹消する、
テレスクリーンというメディアによって、人々をマインドコントロールする、
「Hate Week」にて、定期的に、他国への悪感情を煽り、人々を洗脳する、
ほとんどの人は、自分が洗脳されていることに気付いていない、
政府の言うことを聞かない、洗脳されきっていない者は、苦しませて、治療しなくてはいけない、
戦争は、大勢の衣食住を破壊し、貧困を無くさないことで、一部の支配者達が、権力を保つためのもの、

などなど、この作品内で描かれている世界は、現実の世界にも、かなり通じるところがあります。
Animal Farmと同様のテーマで、「動物農場」のほうが寓話なので読みやすいのですが、この「1984年」も、素晴らしい作品でした。

また、単純にサスペンスとしても、面白かったです!
前半は、展開が遅いのですが、後半の40%くらいは、続きが気になり、一気に読んでしまいました!
ストーリーの面白さに加えて、形而上的にも、「現実の認識」など、面白いところがあり、覚えておきたい文章も、たくさん出てきます。

英語は、結構、難しめで、難しい単語が、かなり出てきます。
ただ、文章自体は読みやすいので、英検1級くらいの実力があれば、辞書なしでも、十分楽しめると思います。

また、「Big Brother」「Room 101」「Ingsoc」「Doublethink」「Thoughtcrime」「Newspeak」「Telescreen」などなど、この作品内での、オーウェルの造語は、英語の語彙としても、市民権を得ているものが多々あり、「背景知識」としても、重要です。

本作は、「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」「史上最高の文学100」にも選ばれる、世界的にも評価の高い名作で、サスペンスとしても、特に後半はとても面白くて、噂通りの素晴らしい作品でした!