Homage to Catalonia

Penguin Classics Homage To Catalonia (Penguin Modern Classics)
Homage To Catalonia
著者:George Orwell
発表年:1938
オススメ度:★★★★★
英語難易度:★★★
読了日:2018.03.29

あらすじ

1936年に勃発した、人民戦線 VS ファシズム、スペイン内戦。
オーウェルは、1936年の12月から、1937年の6月まで、反ファシズム義勇軍として参戦。
その時のレポタージュ「カタロニア賛歌」。

私の感想、レビュー

オーウェルは、「Nineteen Eighty-Four(1984年)」「Animal Farm(動物農場)」の小説も素晴らしかったですが、このルポはその上を行く(あくまで、私の主観ですが笑)、素晴らしい作品でした!

終始、戦争の話で、残酷な描写も多々あるのですが、ところどころ、オーウェルの、イギリス人らしい?、アイロニックなユーモアのある文章が出てきて、クスっと笑ってしまい(あんな状況でユーモアを忘れないところがすごい!)、現地のスペイン人の、明るいラテン気質も相まって、戦争体験記なのに、そこまで悲壮感が無く、読後感も暗くないどころか、爽やかなところさえあります。

ただ、最後の、Appendix I、Appendix IIに、政治のことは分けて書いてあり、また、「細かい政治のことに興味のない人は、このAppendixは、飛ばしてくれ」とオーウェル自身が書いていますが、本当に、政治的なことは、POUM(マルクス主義統一労働者党)、CNT(全国労働者連合)、PSUC(カタルーニャ社会主義統一労働者党)、UGT(労働総同盟)、などなど、それぞれの立場と、相関関係が複雑で、読んでいて、こんがらがってくるところがありました。

Few Spaniards possess the damnable efficiency and consistency that a modern totalitarian state needs.

One of the most horrible features of war is that all the war-propaganda, all the screaming and lies and hatred, comes invariably from people who are not fighting.

The way in which the working class in the democratic countries could really have helped her Spanish comrades was by industrial action - strikes and boycotts.

It is impossible to read through the reports in the Communist Press without realizing that they are consciously aimed at a public ignorant of the facts, and have no other purpose than to work up prejudice.

上のような、とても参考になる文章が多々あり、特に、約80年後の今でも、弱者をスケープゴートにする体制のやり方は変わっておらず、Appendix IIの最後の一文は、とても胸に刺さるものがあります!

ちなみに、私の読んだ、Penguin Classic(ISBN-13: 978-0141393025)には、「Great Orwell」と書いてありますが、本当にそうだとおもいます。

オーウェル最高!笑