Cat's Cradle

Cat's Cradle (Penguin Essentials)
Cat's Cradle
著者:Kurt Vonnegut
発表年:1963
オススメ度:★★★
★★★★(二回目)
英語難易度:★★★
読了日:2016.12.27、2017.04.23、
2017.12.29

あらすじ

語り手である、Jonahは、広島に原子爆弾が投下された日、アメリカ人が何をしたのかを、本にするため、取材を進め、原子力爆弾を発明したとされている、ノーベル賞受賞者の物理学者、Felix Hoenikkerの、子供達とコンタクトを取ることに成功。
そこから運命は思わぬ方向に・・・

私の感想、レビュー

(一回目読了時、2016.12.27)

私は、SFに少し苦手意識があって、カート・ヴォネガットは、気になりながらも、まだ一度も作品に手を付けていない作家だったのですが、この度、初めて読んでみました。

その感想は、「よく分からなかった」です笑

ストーリーは奇想天外、造語もたくさん出てきて、また背景知識がないと何を指しているのか分からなくて、「なんだそれ?」と思うシーンも多かったのですが、にも関わらず、後半は一気に読んでしまって、面白かったのか、つまらなかったのか、自分の感想が自分で良く分からないのです笑

ただ、示唆に富む風刺に、ハッとさせられる所も多かったです。

Live by the foma that make you brave and kind and healthy and happy.
(foma: Harmless untruths)

a really good religion is a form of treason.

Think of what a paradise this world would be if men were kind and wise.

英語は、ところどころ、難しい単語が出てきますが、英検1級くらいの実力があれば、十分、楽しめると思います。

英語そのものより、内容が意味不明?なところがあったり、造語が多く出てきて、こんがらがってくるところがありました。

冷戦、核兵器、科学の暴走、民衆の無知、それに付け込む宗教や権力者、などなど、テーマは重いですが、それが、面白おかしく、スラップスティックというか、ドタバタ喜劇的に描かれるので、全体の雰囲気は明るくて、好きな人はハマる、苦手な人には「はあ?」という感じの笑、好みの分かれる作品だと思います。

私の感想、レビュー

(二回目読了時、2017.04.23)

去年の年末に読んだ、ヴォネガットの代表作「猫のゆりかご」、本作は、ヴォネガット自身も、Aプラスの評価を付けている作品で、また読んでみました。

感想は、面白かった!です。

最初に読んだ時は、良く分からなかったのですが、今年は、「Slapstick, or Lonesome No More!」「Slaughterhouse-Five」と、彼の作品を読み、だんだん、ヴォネガットの独特な世界観と文体に慣れてきて、何だかクセになりそうです!

The time to read Vonnegut is just when you begin to suspect that the world is not what it appears to be. By The New York Times Penguin Essentials版(ISBN-13: 978-0241951606)裏表紙より

世界の終わりが描かれますが、悲壮感が無いどころか、むしろ明るくて、読後感が爽やかな、気分が晴れるような作品です!

私の感想、レビュー

(三回目読了時、2017.12.29)

この作品、舞台は、南国の島なのですが、昨年、2016年の年末に初めて読んだためか、またクリスマスの話も出てくるせいか、私にとっては、なぜか、年末になると読みたくなる作品で、今年は、春にも一度読んだのですが、この年末、また読みました。

ヴォネガットの作品は、覚えておきたい言葉もたくさん出てきて、この「猫のゆりかご」は、最初読んだ時は、ピンと来なかったのですが、今では、大好きな作品の一つです!

She was a fool, and so am I, and so is anyone who thinks he sees what God is Doing.

Peculiar travel suggestions are dancing lessons from God.

ただ、三度目なのですが、英語は、難しい単語やスラングが多く、また、ヴォネガットの造語や独特の比喩表現も手伝って、まだ理解できないところもありました。

三回とも、まったく辞書を引かずに読んできたので、次は、辞書を引きながら読もうかなあ、と思っています。

when it became evident that no government or economic reform was going to make the people much less miserable, the religion became the one real instrument of hope. Truth was the enemy of the people, because the truth was so terrible, so Bokonon made it his business to provide the people with better and better lies.

本作は、キューバ危機の直後に発表されたということもあってか、科学の暴走と世界の終わりが描かれ、特に最後は、あんな結末なのですが、ボコノン教のおかげ?か、なぜか癒される、私にとっては、読後感がとっても爽やかな、何度も読みたくなる作品です!