Absent in the Spring

Absent in the Spring (Westmacott)
Absent in the Spring
著者:Agatha Christie(Mary Westmacott名義)
発表年:1944
オススメ度:★★★★
英語難易度:★★
読了日:2014.03.31

あらすじ

第二次世界大戦前、やさしい夫と、3人の素晴らしい子供達がいる、主人公、Joan Scudamoreは、48歳のイギリス人女性で、イラクの首都バグダットで結婚生活を送る、娘の見舞いから、イギリスに帰る途中、天気の影響で、汽車が遅れ、砂漠地帯で、何日か、足止めを食うはめになります。
何もすることがなく、考え事にふけるようになりますが、過去を振り返ってみると・・・。
(この作品は、ミステリーではないので、殺人などは起きません)

私の感想、レビュー

まず、最初に、私は、その時の季節に合った小説を読むのが好きで、この作品も、題名に「Spring」とあるので、春を感じられるかなあと思って、読んでみたのですが、なんと、舞台は、11月、それも、砂漠地帯での主人公の回想がメインで、てっきり、春の話だと思っていたので、拍子抜けしてしまいました笑

ただ、内容自体は素晴らしいです!
主人公の女性の、心理描写が恐ろしくリアルで、話のオチもリアルです。

「自分が正しい」「自分は良い人間だ」と思い込むことの怖さを、教えてくれる作品です。
周りにもそういう人がいると思いますし、自分も同じような事をしてきたかもしれないと、内省させられます。

最近、毒親という言葉を聞きますが、この本が発表されたのが、1944年なので、ずっとこのような問題はあったのかと思います。

あと、本作品内で、シェイクスピアの詩などが、引用されており、私は、今まで読んだことのなかった、シェイクスピアに、興味が出てきました!

英語は、そんなに難しくはありません。
文量も少ないので、さらっと読めてしまうと思います。(ただ、内容は濃いです)