関係代名詞 6

ここでは、複合関係代名詞について書いていきます。
複合関係代名詞というのは、それ自体が先行詞にもなる関係代名詞のことです。
日本語で説明されても、「なんのこっちゃ?」という感じだと思いますので笑、早速、例文を見てみましょう!

● What I had to do was going commando.
  私は、ノーパンで、いなければならなかった。

この文は、「○○ was going commando.」というのが主節です。
「go commando」で「下着を履かずにズボンを着用する」、つまり、「ノーパンでいる」という意味です。
これが、動名詞句「going commando」になって、「ノーパンでいること」という意味になっています。

そして、この「○○」に、「What I had to do」という名詞節が来ています。
これは、言い換えれば、「the thing which I had to do」とも言え、「私がしなくてはいけなかったこと」という意味になります。
この「the thing which」が「what」になっています。
先行詞「the thing」と、関係代名詞「which」の両方の意味を持つのが、「what」です。
このように、それ自体が、先行詞にもなる、関係代名詞を、複合関係代名詞と呼びます。

上の文は、「私がしなくてはいけなかったこと」=「ノーパンでいること」、つまり、「私は、ノーパンで、いなければならなかった。」という意味になります。

また、「what」のほかに、「whatever」も、複合関係代名詞です。

● When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.
  不可能なのものを除外していって、残ったものが真相だ、それがたとえありそうになくても。
  (BY シャーロック・ホームズ 作・コナン・ドイル)

この文は、副詞句を括弧でくくると、次のようになります。

 (When you have eliminated the impossible) whatever remains (however improbable) must be the truth.

つまり、この文の主節は、以下のようになります。

 Whatever remains must be the truth.
 何であれ、残ったものが、真相だ。

この文は、「○○ must be the truth.(○○は、真実に違いない。)」という意味になります。
そして、この「○○」に、「whatever remains」という名詞節が来ています。
これは、言い換えれば、「anything that remains」とも言えて、「残ったもの、何でも」という意味になります。
この「anything that」が「whatever」になっています。
先行詞「anything」と、関係代名詞「that」の両方の意味を持つのが、「whatever」です。

「When you have eliminated the impossible」は、副詞節です。
「when(〜の時)」「eliminate(除外する)」「the impossible(不可能なもの)」という意味です。

「however improbable」は、副詞節です。
これは、「however improbable it is」という形の、「it is」が省略されたものです。
「however(どんなに〜でも)」「improbable(ありえそうにない)」という意味です。
「however 〜 it is」で「それがどんなに〜でも」という意味の、副詞節です。
こうして、主語と動詞(この場合は「it is」)が、省略された形になると、挿入句のような、使われ方をします。
これは、譲歩を表す、複合関係副詞と呼ばれるもので、関係副詞のページで扱います。

これらを、すべて合わせた文が、あの、シャーロック・ホームズの有名なセリフです。
ほかにも、「whichever」「whoever」などがありますが、使い方は、「whatever」と同じです。

上で、譲歩を表す、複合関係副詞が出てきましたが、この複合関係代名詞にも、その用法があります。
上の例では、「what」「whatever」は、名詞節を導いていましたが、以下のように、副詞節を導く用法もあります。

● What is worse, I wasn't wearing a bra.
  さらに悪いことに、私はノーブラだったのだ。

この場合は、「what is worse」は副詞節になっています。
節の中で、「what」は、主語の働きをして、文全体の中では、副詞節を導く複合関係代名詞になっています。
「what is worse」で、「さらに悪いことに」という、慣用表現として、覚えてしまってもいいと思います。
このコーナーは、「初心者向け英文法講座」という題目なのですが、どこまでを「文法」と捉えるかは微妙で、この「what is worse」は、文法というより、熟語として覚えてしまってもいいとおもいます。
他にも、「what」の慣用表現は、たくさんありますが、それを「文法」と捉えるかは、微妙で、一応、このページでは、触れないでおきます。
あとで、別に、慣用表現を載せたページをつくるかもしれません。

● Whatever happens, I will always love you.
  何が起ころうが、私はあなたを愛する。

この場合は、「whatever happens」は副詞節になっています。
節の中で、「whatever」は、主語の働きをして、文全体の中では、副詞節を導く複合関係代名詞になっています。
この「whatever」、つまり副詞節を導く場合は、「no matter what」にも置き換えられます。

「whichever」「whoever」も、これと同じ用法があり、使い方は、「whatever」と同じで、副詞節を導く場合は、「no matter which」「no matter who」に置き換えられることも、同じです。

以上、複合関係代名詞についてでした。