関係代名詞 3

前回は、関係代名詞、「who」「which」について書きましたが、このページでは、関係代名詞「that」について、書いていこうと思います。
「who」は人について、「which」は人以外について、使われますが、「that」は、人にも、人以外にも使うことが出来ます。

● One person that I look up to is Lupin the 3rd.
  私が尊敬する人物は、ルパン三世です。

● The quality that I love about him is the strength to be free.
  彼の性質で私が大好きなのが、自由でいられる強さです。

上の例文では、先行詞、つまり、修飾される単語が「one person」という「人」で、修飾する節の中で主語になっているので、主格の「that」になります。
下の例文では、先行詞、つまり、修飾される単語が「the quality」という「人以外」で、修飾する節の中で目的語になっているので、目的格の「that」になります。

このように、関係代名詞「that」は、「人」でも「人以外」でも、「主格」でも「目的格」でも、同じ形、「that」なので、難しく無いと思います。
ただ、「that」が使えない時もあります。
このことを、説明するのに、制限用法と非制限用法について、触れたいと思います。

● She didn't say a thing which was stupid.
● She didn't say a thing, which was stupid.

上の2つの文で、上の文には「,」がなく、下の文には「,」があります。
たった、これだけで、意味が変わります。

上の文は、「彼女はバカなことは何も言わなかった。」
下の文は、「彼女は何も言わなかった、それはバカだった。」

という感じになります。
上の文は、制限用法と呼ばれ、「a thing which was stupid」が1つのかたまりになっています。
下の文は、非制限用法と呼ばれ、「She didn't say a thing」→「which was stupid」という感じで、この「which」は「she didn't say a thing」全体を指しています。

これが、制限用法と非制限用法の違いで、制限用法では「that」が使えますが、非制限用法では「that」は使えません。
以下のようになります。

○ She didn't say a thing which was stupid.
○ She didn't say a thing that was stupid.
○ She didn't say a thing, which was stupid.
× She didn't say a thing, that was stupid.

また、「前置詞+関係代名詞」となる時も、「that」は使えません。

● She picked up a magazine with which she would slap me.
  彼女は、それで俺をビンタする雑誌を、手にとった。

このような文があった場合、以下のようになります。

○ She picked up a magazine with which she would slap me.
× She picked up a magazine with that she would slap me.

ただし、前置詞の後にこれないのは、「関係代名詞」の「that」の場合です。
「that」は、関係代名詞のほかにも、代名詞、接続詞などにもなり、その時は、前置詞のあとに来ることもありますので、注意してください。

● She slapped me with that.(この「that」は代名詞)
  彼女はアレで俺をビンタした。

● Because of that I forgot about her birthday, she slapped me.(この「that」は接続詞)
  俺は彼女の誕生日を忘れたため、彼女にビンタされた。

あと、「that」に所有格はありませんので、所有格の場合は、「whose」「of which」などを使うことになります。
「that」も合わせて、関係代名詞の格変化を表にすると、以下のようになります。

関係代名詞の格変化
先行詞 主格 所有格 目的格
who whose whom、who
人以外 which whose、of which which
人&人以外 that なし that