助動詞 may

助動詞は、今まで、「can」「will」「should」「would」「must」が出てきましたが、ここでは、もう1つ、重要な助動詞、「may」の基本用法に触れたいと思います。
文法上の使い方は、他の助動詞と、ほとんど一緒です。

● Cars may fly some day.
  いつの日か、車は空を飛んでいる、かもしれない。

この文は、「may(かもしれない)」という助動詞が、動詞「live」の前に置かれ、動詞は原形が使われます。

● May I have your autograph?
  あなたのサインをいただけませんか?

この、2番目の文は、「may(〜してもいい)」という意味の助動詞が、文頭に来て、疑問文になっていて、「丁寧な依頼」を表します。
これに対して、答え方は、口語では、

 Sure!(もちろん!)
 Sorry.(ごめん)

などと答えるのが、普通です。
「may」を使うと、非常に固い言い方になります。

 Yes, you may.(はい、よろしいですよ。)
 No, you may not.(いいえ、なりませぬ。)

のような感じなります。
ちなみに、「may」の否定は、「may not」で、「mayn't」という形は、今では、ほとんど使われていないようです。
ただ、たとえば、John Steinbeck著、「East of Eden」など、すこし古い小説なんかを読んでいると、「mayn't」という形も見かけますし、「May not SV 〜?」という形の文も、見かけます。
ただ、現代の口語では、一般的ではありません。

また、「autograph」というのは、芸能人とかの「サイン」の意味です。
よく、誤用されますが、芸能人とかの「サイン」は、「sign」ではありません。
「Sign, please!」などというと、「署名してくれ!」というような感じになります。

また、この、「命令文 + please!」も、決して丁寧な言い方ではありませんので、あまり親しくない人には、使わないほうが無難です。
この「May I 〜?」で、「〜してもいいですか?」のような、丁寧な依頼を表します。
あと、「Can I 〜?」というのも、あまり丁寧な言い方ではありませんので、あまり親しくない人には、使わないほうが無難です。
この「May I 〜?」のほうが、いいと思います。

余談ですが、私も、アメリカに行った時、「Can I 〜?」と言ったら、あまりいい顔をされなかったのを覚えています。
後日、ネイティヴに、この「may」や、同じく丁寧な依頼を表すときに使われる、「would」などを使った時のほうが、相手も、はるかに丁寧に対応してくれました。

「may」には、他に、「祈り」の意味がありますが、これは、語順の倒置が起きますので、倒置のページで、扱います。