省略

倒置と同じく、省略も、英語の語順の、重要な例外です。
「英語は繰り返しを嫌う」と言われるとおり、何度も同じ語句が出てくるのを、避けるために、言わなくても分かる部分は、省略されます。
以下に挙げる文は、「括弧内()」は、全て省略です。

● "Are you happy?" "Yes, I am (happy)."
  あなたは幸せ? うん、幸せだよ。

● "Do you like air conditioner?" "No, I don't (like air conditioner)."
  エアコン好き? いいや、好きじゃない。

● "Did you really slap him?" "No, but I wanted to (slap him)."
  本当に彼にビンタしたの? ううん、してやりたかったけどね。

● "Do you think humans can really move to Mars?" "No, I think (humans can) not."
  人類は本当に火星に移住できると思う? いいや、俺はそうは思わない。

● Since when did you stop smoking?" "(I stopped smoking since) one minute ago."
  いつからタバコやめたの? 1分前からさ。

1番目の文は、補語(happy)、
2番目の文は、動詞と目的語(like air conditioner)、
3番目の文は、不定詞と目的語(slap him)、
4番目の文は、従属節の主語と助動詞(humans can)、
5番目の文は、「one minute ago」以外(I stopped smoking since)、

が、それぞれ、省略されています。
また、以下のように、日記やメールなどで、主語が「私」や「私達」とわかっている時、主語が省略されることがあります。

● (I) Went drinking with my friends. (We) Had a great time.
  友達と飲みに行った。楽しかった。

● (I will) Arrive tomorrow.
  明日着くよ。

● "Can you stop smoking?" "No can do."
  タバコやめれる? 無理だな。

この、「can do」というのは、アメリカの口語で、「Can do.」なら「出来る」、「No can do.」なら、「出来ない」の意味になります。
「(I)Can do (it).」「No (I) can(not) do (it).」の省略と取れます。

このように、慣用表現でも、省略と取れるものがたくさんあり、標識や、ことわざ、などなどでも、いろいろなところで、省略を見かけますが、これらは、「熟語」として覚えてしまったほうが、早いと思います。