使役動詞のパターン

使役動詞のページでは、「動詞の原形」を取る時についてのみ、取り上げました。
「使役動詞 + 目的語 + 動詞の原形」の形になる時です。
ちなみに、「動詞の原形」のことを不定詞といいます。

ただ、使役動詞は、「動詞の原形(to無し不定詞)」の他に、「to不定詞」「現在分詞」「過去分詞」が続く場合もあります。

このような場合を、使役動詞と定義するかは、微妙なところだと思います。

「to不定詞」が続く場合(SVO+to不定詞)は、厳密には、使役動詞ではない、と言われることもあります。
「現在分詞」「過去分詞」が続く場合(SVO+分詞)は、分詞は形容詞として使われるので、補語(C)とみなして、ただの第5文型の文(SVOC)である、と捉えられると思います。

ただ、そのあたりの、文法的分類は、言語学者、文法学者に、任せることにして、このページでは、上であげたような、「動詞の原形は取らないけど、使役動詞のように見えるパターン」を、整理していこうと思います。

◆ 使役動詞 + 目的語 + to不定詞

● The kick got the car to work.
  その蹴りが、車を動かした。

● Staring the sun causes me to sneeze.
  太陽を見つめていると、くしゃみが出る。

● She doesn't allow pineapples to belong on a pizza.
  彼女は、パイナップルが、ピザの上に置かれるのを許さない。

これらの例では、上から、

「get + 目的語 + to不定詞」
「cause + 目的語 + to不定詞」
「allow + 目的語 + to不定詞」

で、以下の様な意味になります。

「get O to不定詞」で「Oに〜をさせる」
「cause O to不定詞」で「Oに〜をさせる」
「allow O to不定詞」で「Oが〜することを許す」

この用法は、他にも、「permit」「force」「compel」「drive」「help」などがあります。
特に、「help」は、動詞の原形が来ることも、to不定詞が来ることもあるので、要注意です。

● God helped me do it.
● God helped me to do it.
  神が、俺がそれをするのを、助けてくれた。

この文は、両方、正解です。

◆ 使役動詞 + 目的語 + 現在分詞

● Yes! I got my computer working!
  よし!パソコンが動いたぞ!

● I won't have my past ruining my life.
  アタシは、過去のせいで自分の人生を台無しにするような真似はしないぞ。

このように、「使役動詞に分類される動詞 + 目的語 + 現在分詞」の形になるものがあります。
このような例では、以下のように、目的語と現在分詞が、主語と現在進行形のようになっています。

「my computer working」→「my computer (is) working」
「my past ruining my life」→「my past (is) ruining my life」

◆ 使役動詞 + 目的語 + 過去分詞

● I can make myself understood in English.
  私は、英語で、自分の言いたいことを伝えられる。

● I got my prayers answered. I thank God.
  私の祈りは答えられました。神に感謝します。

このように、「使役動詞に分類される動詞 + 目的語 + 過去分詞」の形になるものがあります。
このような例では、以下のように、目的語と過去分詞が、主語と受動態のようになっています。

「myself understood in English」→「myself (is) understood in English」
「my prayers answered」→「my prayers (are) answered」

以上、使役動詞のパターンでした。
最初に書きましたとおり、これらを、「使役動詞」と定義するかは、微妙なところですが、厳密な、文法的分類は、言語学者や文法学者の方に、お任せして、このようなパターンも有るということを、頭に入れておきましょう!