倒置

倒置とは、本来の語順が崩れることです。
英語は、語順で、意味が決まるのが原則ですが、この倒置は、その重要な例外です。

よくあるのが、「so」「neither」などが使われる、次のような場合です。

● He loves Rock 'n' Roll and so do I!
  彼は、ロックンロールが大好きだが、俺もだ!

● She doesn't like air conditioner and neither do I.
  彼女は、エアコンが嫌いだが、俺もだ。

上の例は、「I do so.」「I do neither.」の倒置です。
「so」「neither」が前に出て、本来の、「S V(主語 動詞)」の形が崩れ、「So V S.」「Neither V S.」と、動詞が主語の前に出ています。

このように、倒置は、本来の語順が崩れます。
ただ、上の、「So V S.」と「Neither V S.」のように、ある程度は、パターン化されていますので、まずは、よくあるパターンを覚えていくことから、始めるといいと思います。

次も、よくあるパターンで、仮定法などで、「if」が省略される場合です。

● Should something urgent come up, use this.
  万が一何か緊急のことが起きたら、これを使え。

● Were it not for music, life would be really boring.
  音楽がなかったら、人生はクソつまんねえだろうな。

上の例は、「If something should urgent come up」「If it were not for music」の「if」が、省略されて、「should」「were」が前に出た形です。
よくあるパターンですので、パターンとして覚えてしまったほうが、効率がいいと思います。
また、次もよくあるパターンです。

● Here comes Santa Claus!
  ほら、サンタのお出ましだ!

● Down on his head banged her Kakato Otoshi.
  彼の脳天に、彼女のカカト落としが炸裂した。

このような、「here」「down on his head」など、場所を表す副詞が、前に出ると、倒置が置きます。
これもよくあるパターンで、「場所を表す副詞、V S」という形になります。
また、下のように、否定を表す副詞が前に出て、倒置になるパターンもよく有ります。

● No sooner had the tough-looking guy found a cockroach than he screamed out like a girl.
  その強そうな男は、ゴキブリを見つけた瞬間、女の子のような悲鳴をあげた。

● Hardly had I turned on music when she started air-guitaring like a mad woman.
  私が音楽をかけた瞬間、彼女は狂ったようにエアギターを始めた。

これらは、「no sooner」「hardly」が、前に出て、倒置になっています。
よくあるパターンで、「否定を表す副詞、V S」の形になります。
また、譲歩を表す文でも、倒置が置きます。

● Smelly as it was, it was delicious.
  臭かったが、それはうまかった。

● Come what may, that's none of my business.
  何が起ころうが、アタシの知ったこっちゃないわ。

これは、譲歩を表す文の倒置で、よくあるパターンです。
上は、「〜 as S V」の形になります。
下の、「Come what may」は、「何が起ころうが」という意味の熟語として覚えてしまったほうが楽だと思います。
また、「may」を使った文も、倒置が置きます。

● May God give me strength to overcome this!
  神よ、私に、これを乗り越える、力を与えてください!

● May a lot of great things happen to you!
  あなたに良いことがたくさん起きますように!

このような、「祈り」を表す文では、「May S V 〜」の形になります。
これもよくあるパターンです。
あとは、小説なんかでよくみる、会話文が前に出るパターンです。

● "Meow" said the dog.
  「ニャー」と、その犬は言った。

これは、「The dog said "Meow." 」の倒置形です。
このパターンは、小説で、しょっちゅう出てきますので、すぐに覚えてしまうと思います。

以上が、倒置のよくあるパターンです。
他にも、細かく上げると、いろいろありますが、まずは、上であげた、よくあるパターンを覚えるといいと思います。
これらのパターンを覚えてしまえば、ほかの形の倒置が出てきた時も、だいたい、理解できるようになるからです。

基本的に、その文の中で、最初に出てきた名詞の働きをする語句や節を、主語と予測して、

普通の語順になっていれば普通の文、
語順が崩れていれば倒置ではないか、

と思って、読んでいけば、理解できると思います。