英検1級2次試験面接のQ&Aのコツ 2

英語のスピーチやアーギュメントでは、

自分の「主観的意見」を述べたら、必ず、その根拠となる「客観的事実」で、自分の意見をサポートする

ことが大切です。
英検1級2次試験面接のQ&Aのコツでも、書きましたが、もう少し詳しく、この事について書いてみたいと思います。

例えば、
「力仕事は男性がするべきだ!」という主張は、これだけでは、「主観的意見」に過ぎませんが、
「生物学的に、女性の筋力は、男性の約70%程度というデータがあります」という「客観的事実」を根拠に使うことで、
「筋力が高い方が力仕事に有利な事は自明なので、一般的に、力仕事は男性がやるほうが効率的だ」と言うことができ、
「論理的」な主張になります。

主観的意見だけでは、論理性に乏しく、日本語の日常会話なら問題ありませんが、英語では、特に、エッセイやスピーチ、アーギュメントでは、かならず、その根拠となる、「客観的事実」を付け足すと良いと思います。

また、英語の場合は、日常会話でも、自分の意見を述べたら根拠を言う方が良いと思います。
昔、ネイティヴに、「エッセイやスピーチではなく、ただの日常会話でも、自分の意見を述べたら根拠を言ったほうが良いのか?」と聞いたところ、「YES」と即答されました。
もちろん、一人のネイティヴがそういったからと言って、必ずそうとは限りませんが、欧米では、日常的に、論理的に物を考え、論理的に話すのは、あたりまえだという話はよく聞きます。
また、日本ではそれほど重視されていない事なので、この点は、私たち日本人は、意識的に、注意したほうがよさそうです。

ただ、日本語では、あまり論理性を気にしすぎると、「理屈っぽい」と言われたり、「屁理屈を言うな!」と怒られてしまう可能性があるので笑、日本語での日常会話では、あまり気にしなくても良いと思います。

また、「例外のないルールはない」と言われるように(これ自体がパラドックスで面白いですね)、根拠となる「客観的事実」にも例外がある場合が多く、そこをついて反論される可能性が高いので、何を聞かれるかが予想しやすくなります。

上の例だと、「体の小さい男性や、筋力の低い男性もいるし、体の大きい女性や、筋力の高い女性もいるのではないか?」というふうに反論されることが、予想できます。
こういった「客観的事実」の例外をついてくる反論に対する反論としては、
「もちろん、これは一般論で、例外もあるが、それでも、統計的、生物学的に根拠のあるものなので、一般的に、力仕事は男性がやるほうが効率的だといって問題はない」
と答えるのが簡単です。

上のような感じで、根拠、サポート文として使える「客観的事実」、例えば、統計的データ、調査やアンケート結果、過去の事例などを、たくさん知っていることは、とても重要な事ですので、日頃から、ニュースなどを英語で聞いたり読んだり見たりするのは大切です。
私のように、色々、調べて、自分でエッセイを書いて、その過程で、知識をインプットしていくのも、記憶に残りやすくて、オススメの方法です。

トレーニング法としては、日頃から、ジンクス的な物から、社会の常識、いままで自分が信じてきた事などを、「はたして、それは本当なのか?」と考えてみる事が、効果的です。

ほとんどの場合、まず間違いなく、例外が存在すると思います。
例えば、「人間は〜だ」「こういうタイプの人は〜だ」などは、誰もが一度は、感じたこと、思ったことがあると思います。
しかし、必ずしもそうではない場合がほとんどですよね。

人が、生涯で、親しく個人的な付き合いをするのは、数百人程度というのを聞いた事があります。
自分の周りの人間、たった数百人だけを観て、残りの、70億人以上(この記事を書いている現在(2011年12月05日)、世界人口は、70億687万人以上!)も同じだと決めつけるのは、あまり論理的とは言えません。
でも、人間である以上、多くの性質を共有しているはずなので、「そういう傾向の可能性が、一つある」とは言えると思います。
自分の周りだけでも、仮説としては成り立ちますが、さらに、自分の中の固定観念が果たして本当なのか、色々、調べてみるのも面白いと思います。
上の例のような、生物学的特徴や、統計的データなど、面白い新発見があると思います!
私も、エッセイを書いた後で、そのトピックの事を色々調べますが、いつも、前は知らなかった、面白い事実が分かって、楽しいです!

例えば、血液型の性格判断を信じて疑わなかった人が、あれは日本だけの物で、海外では、血液型で性格を判断することはしていないということや、アメリカ人は、自分の血液型すら知らない人が多いということ等を知ったりすると、視野が広がって面白いと思います。
また、調べてみると、あれは一種の洗脳効果だという説もあるらしい、と言う事を知る事も出来ます。
特に小さい頃に、「あなたは、〜型だから、〜な性格だ!」ということを聞くと、それを事実だと真に受けてしまって、自らそういう性格になって行くという説もあるそうです。

こんな感じで、色々な概念や観念を、「はたして、それは本当なのか?」と考えてみることは、単純に楽しいと思いますし、大局的に、客観的に、論理的に、物事を考えるいい訓練になると思います。
客観的に物事を考えられるようになると、前述の通り、サポート文として使える「客観的事実」のネタが増えますし、面接官が、どういった質問、反論をしてくるかが予想しやすくなります。
また、視野が広がるので、人生のあらゆる面において、良い影響があると思います。

私も、エッセイやスピーチの勉強をする前よりかは、客観的に考えたり、論理的に考えたり、出来るようになりましたが、まだまだ、つい、自分の「主観的意見」を「客観的事実」と勘違いしていしまうことがよくあって、自分の狭い世界だけで物事を判断しそうになったり、自分の中で決めつけてしまっていたことが色々あったり、まだまだ他にも自分が気付いていないだけで、出来ていない部分がたくさんあると思うので、これからもこれらの事は意識していきたいと思っています!