多読か精読か

読書において、多読するべきなのか、精読するべきなのか、よく話題になると思います。

とにかく多く読む事が重要で、英語力は読んだ量に比例し、いくら精読をしても、量が足らなければ、何にもならないと、言う人がいます。
シュリーマンなどは、たくさん音読することを勧めていますね。

一方で、やみくもに乱読をしても時間の無駄で、とにかく質の高い文章を何度も精読するべきだと、言う人もいます。
ショーペンハウアーなどは、多読反対派として有名だと思います。

このように、まったく反対の意見を言う人たちがいるので、どっちにするべきなのか、分からなくなってしまう事があると思います。
そこで、ここでは、多読と精読、どちらがいいのか、と言う事について書きたいと思います。

結論から先に言うと、これは私の個人的な意見ですが、

多読も精読も、どちらも重要なので、両方取り入れればいい

と思います。

「多読か精読か、どちらか片方しか選んではならない」と言うような法律は、私の知る限り無いはずです笑
なら、両方使えばいいではないか、ということで、私の結論は、「その時の気分で、多読も精読も、両方使い分ければいい」です。

また、人それぞれ、個性がありますので、

その時の、本人にとって、楽しいほうを選べばいい

とも思います。

なるべく速くたくさん読みたい派の人もいれば、ゆっくり時間をかけて読んで行きたい派の人もいるとおもいます。
どちらが絶対的に良いとか悪いとかは無く、これは主観的好みの問題ですので、ご自身にとって、楽しいほう、好きなほうを、選べばそれでいいと思います。

ただ、客観的事実として、多読と精読は、それぞれに、メリットとデメリットがあるので、そこは、しっかり認識しておいた方が良いと思います。

多読のメリット

多読のメリットは、何と言っても、「英語に慣れる」ことが出来ることだと思います。
これは、とても重要で、人間は習慣の動物といわれるように、慣れる前は、難しかった事も、慣れてしまえば、何でもなくなるということは、誰でも体験した事があると思います。

自転車や自動車の運転なんかは、その典型だと思います。
英語も同じで、最初は負荷を感じても、英語をたくさん読んで、慣れてしまえば、英語でも快適に本を読む事が出来るようになります。

また、小説によって、多読が向いている本と、精読が向いている本があり、ジェットコースター小説(面白すぎて一気に読んでしまった!と言うような小説)は、多読向きだと思います。

ハラハラドキドキさせられるものは、一度、ネタを知ってしまうと、次は、そこまで、ハラハラドキドキ出来なくなり、オチを知ってしまうと、もう一度、読もうとは、思えないものも多いからです。

そのかわり、こういった小説は、始めて読む時には、とても楽しめるものなので、多読用として、最適だと思います!

多読のデメリット

多読の主なデメリットは、「読み方が雑になる」ことと、「内容が本当の意味で自分のものにならない」ことの二つだと思います。

スピードが上がれば、それにかけられる時間が短くなるわけですから、どうしても雑になってしまうと思います。
慌てて何かをする時と、落ち着いてゆっくり時間をかけて何かをする時で、どちらが雑になるかは、言うまでもないと思います。

今の自分にとって難しい文章を、精読せずに読み飛ばしてしまうと、次に似たような文章に出くわしても、相変わらず分からないまま、と言う事になってしまいます。

また、一度読んだだけでは、内容を消化できないものも多いです。
参考書なんかはその典型ですが、例えば、5,000単語収録の単語帳を、一度読んだだけで、自分の長期記憶に書き込む事が出来る人は、ほとんどいないと思います。

参考書に限らず、哲学書や思想書、内容の深い小説などは、何度も何度も繰り返し読んで、はじめて、内容が自分のものになります。

精読のメリット

精読の主なメリットは、「慌てずゆっくり楽しめる」ことと、「難しい文章をじっくり時間をかけて消化できる」ことの二つだと思います。

好きなことを楽しんでいる時に、急かされたら、誰でも、楽しくなくなると思います。
読書も一緒で、慌てて速く読もうとすると、どうしても楽しくなくなってしまう事があります。

また、一度さらっと読んだだけでは、消化できない文章は、時間をかけて読みなおし、しっかり理解を深めておく必要があります。

上でも書きましたが、難しい文章を読み飛ばしてしまうと、次に似たような文章に出くわした時も、相変わらず分からないままと言う事になってしまいます。

今の自分にとって、難しい文章に出くわすたびに、しっかり精読をし、文章を理解できるようにしておくこと、これを積み重ねている人と、全て読み飛ばしてしまう人では、どんどん差が付いてくると思います。

また、上でも書きましたが、小説によって、多読が向いている本と、精読が向いている本があり、面白かったけどまた読もうとは思わない本は、多読向き、そして、一度読んだだけでは消化しきれない深い小説や思想書や哲学書、内容を自分の血肉にしたい自己啓発書やビジネス書、単純に大好きで何度も読みたくなる本、などは、精読向きだと思います。

こういった、愛読書的な本は、それらが見つかるだけで嬉しいですし、精読用にもってこいだと思います。

精読のデメリット

精読のデメリットは、「量をこなせない」ことです。

量をこなす事は、とても重要です。
場数を踏む事が、重要である事は、誰でもわかると思います。

どんなに丁寧に素振りをしたとしても、1日1回しか素振りをしない選手と、なるべく丁寧に、1日1000回の素振りをする選手だったら、どちらが、良いバッターになるかは、明らかだと思います。

英語も同じで、どんなに丁寧に読んだとしても、量が致命的に不足している場合は、なかなか、英語力は付きません。

最後に

以上、こんな感じで、思いつくままに、多読と精読に付いて書いてみました。
最後に、結論の繰り返しになりますが、上記のメリットとデメリットをしっかり把握しておけば、あとは、「多読も精読も、どちらも重要なので、両方取り入れればいい」、「その時の、本人にとって、楽しいほうを選べばいい」と思います。